住宅内に存在し、生活していた者が使用していた物を手に取り作業をしていく点は遺品整理と引っ越し前の作業は似ていますが、引っ越しと異なるのは物が収納してある場所が不明瞭であったり、そもそも所有していた物が不明瞭である事例が珍しくない事です。
引っ越し作業よりも慎重を期す必要がある
しかも、作業を行っているという事は既に生活をしていた方は人生を全うした状態であるが故に、取り扱いする品の中には相続に関する物が存在している事も多いため、引っ越し作業よりも慎重を期す必要があります。
慎重を期す必要ある理由は、遺品または不用品としての判断が付けられず、財産であるのにも関わらず処分してしまい、処分してしまった結果相続放棄手続きが行えなくなってしまう場合があるためです。
相続人となる方が一人のみであれば、判断が付けられず財産を捨ててしまったとしても大きな問題に発展する事はそう多くないですが、相続人が複数名存在していると財産を処分してしまった事で相続放棄手続きができなくなる事は、相続人の間で大きな問題に発展する可能性が高いため、取り扱いする物の判断は十分に慎重にならなければなりません。
遺品整理は人生を全うする前まで実際に生活をしていた自宅の中で行う作業である上に、作業を行う方は子供の頃を過ごした思い出が詰まっている環境という事もあって、じっくりと時間をかけて丁寧に作業を進めていきたいと考える方が多いです。
アパートやマンションなどでの遺品整理の注意点
作業を行う物件がマイホームである場合には、気持ちの整理が付いて落ち着いてからマイペースで進めていった方が体力面はもちろん気持ちの面でも負担が軽減させられますが、物件がアパートやマンションなど賃貸物件である事例には計画に沿って進めていった方が良いでしょう。
その理由はアパートやマンションなどの賃貸物件の場合は賃貸契約が結ばれた状態が続いているので、全ての作業が完了し住宅内から全ての物が運び出され清掃が完了するまで賃料を支払続けるためです。
こうした点を念頭に置きつつ、実際に遺品整理に着手する場合は物が多く残されている状況であるほど着手する場所や事柄に迷いが生じてしまいますが、物の数や状況に関わらず最初に行うと良いのが貴重品の特定から開始していく事です。
貴重品とは印鑑をはじめ銀行通帳や年金手帳、生命保険の書類や不動産の書類、貴金属や運転免許証、インフラの領収書などでありこれらの物や書類の特定から始めるべき理由は期限が決まっていたり、遅れが生じるとトラブルに繋がりやすいためです。
貴重品の特定から始めるべき理由
さらに、貴重品の特定から始めるべき理由として挙げられるのが期限が定められているといった重要性が高い物であるものの、自宅の中において他者からはわかりにくかったり見つかりにくい所に意識的に保管する事例が多い様子が関係しています。
しかも、印鑑や書類は小さかったり薄いという特性があるため住宅の中でピンポイント的に探し出し難いのですが、効率的に発見しやすい方法として挙げられるのが自分が収納する場合に選ぶ場所を具体的にイメージしてみる事です。
また、保管場所として選ばれる事が多いのが洋服ダンスの奥や衣類の間、ベッドの下や本棚なので洋服ダンスを片付ける時は収納されている洋服を纏めて整理するのではなく、一着ずつ手に取り間に貴重品が挟まっていないか確かめながら片付けていきましょう。
同じく本棚も書物を重ねて整理せずに間に重要な書類などが挟まっていないか確認しつつ作業を進めていき、ベッドの下は最初から掃除機などを挿入して吸い込まずライトで明るく照らして貴重品が保管されていないか確かめてから掃除をすると、貴重品に気付かず処分してしまう事が防げます。
引き取るべき物は必要性が高い物に絞る
そして、比較的所有していた物が少ない方でも生活家電など生活を成り立たせるために使用していた品があり、状態が良かったり処分する事が忍びないと感じる物もありますが、遺品整理を進める上で大切なのは引き取るべき物は必要性が高い物に絞る事です。
状態が良かったり処分する事に忍びないといった場合に、引き取って手元に残した物は引き取ったものの以後使用する機会が無かったり、結果的に手放す事になる事例が少なくないので、引き取って手元に残しておくのは使いみちが明瞭である物や思い出の品に限っておくと作業後も滞りがありません。
遺品整理を行ったところネックレスや指輪などの貴金属や宝石が見つかった時には、高い価値を有している物であると相続に関係するので法的なトラブルを予防すべく査定士に依頼し、査定を行って頂いて価値を知るようにしましょう。
所有していた物が比較的少ないとしてもあるのが電化製品であり、電化製品は物理的に大きい事に加えて電化製品特有の処理方法も決められているので、遺族の中に引き取りを希望している方の有無を確認し、引き取りを希望している方が居る場合はお譲りします。
まとめ
引き取りが居ない時は機能や外見上に問題が無くこれからも使える製品であればリサイクルに出して、機能や外見を考慮した結果処分した方が良いと判断した物は処分しますが、処分時には家電リサイクル法に則って正しく処分する事が重要です。
福岡県の作業事例 – 遺品整理のアークサービス
最終更新日 2025年3月5日 by logistics