電気式給湯器はガス式と石油式に変わる新しい給湯器として人気を集めている存在です。

しかしこの電気式給湯器を使ったからと言ってそれだけでメリットが出るわけではありません。

むしろ電気式の場合はお湯を沸かして貯めておくのが基本ですから、大量に使うとお湯が出なくなるなどのデメリットの方が目立ちます。

ではそうした中であっても電気式に人気が集まるのはどうしてかというと、これは「オール電化を前提として契約した場合の光熱費が格段に安くなる」ということが最大の理由です。

地域や家族の人数、お湯の使用量などの条件によって具体的な価格は異なりますが、ガス式や石油式に比べると月の光熱費が半額程度に収まることもあります。

仮に毎月1万円安くなったのであれば12万円のプラス、それが5年続けば60万円のプラスになりますから、経済的メリットは非常に大きいのです。

これだけ安くなる理由は「オール電化契約を結ぶと電気代が大きく割り引かれる」というところにあります。

これも電気会社によって扱いが異なりますが、一般的な従量電灯契約と比べると総額で半額近くになることもあります。

特に電気需要が小さい深夜帯は格段に割り引かれており、この電気代が安い時間を利用して一気にお湯を沸かして保温しておくことで給湯器としてのコストを削減しているわけです。

もちろんここまで大きい割引を受けようとすると住宅丸ごとのオール電化が必要になってきますから、今ガス式給湯器を使っている人が電気式に切り替えたからと言ってこれだけの割引は受けられません。

ただそれでも深夜帯の電気代が安く設定されているプランに切り替えれば十分プラスになるでしょうから、もし給湯器の寿命が近づいてきた、頻繁に故障するようになったということであれば電気式への切り替えは十分検討する価値があるでしょう。

環境に対する配慮としても電気式の意味は大きいですから、より環境に配慮したライフスタイルに切り替えたいという人も検討する価値があると言えます。

→給湯器・コンロの取替交換工事・ガス家

最終更新日:2016年10月5日

最終更新日 2025年3月5日 by logistics